不発弾、那覇空港で未明の磁気探査を開始 9万200平方m、来年1月までに解析 宮崎空港での爆発事故受け
10月2日に宮崎空港で発生した不発弾爆発を受け、那覇空港事務所は17日深夜から、滑走路のショルダー(路肩)部分などで水平磁気探査を開始した。 【写真】真夜中の那覇空港でコツコツと
2009年の糸満市内での水道管の掘削工事中の不発弾爆発事故を契機に、沖縄県内では全ての公共工事で磁気探査の実施が義務づけられているが、工事を伴わず不発弾がないか確認するために行う探査は初めて。来年1月末までをめどに探査と解析作業を進める。 那覇空港事務所によると、磁気探査が行われるのはA滑走路両脇のショルダーと緑地帯で、各幅25メートル、長さ約2・7キロ。面積は約9万200平方メートルにおよぶ。作業員が地面から約10センチの高さでセンサーをつり下げて一定速度で移動させ、データを集める方法で行う。作業時間は平日の空港運用時間外で、午後11時~翌午前6時。 来年1月末までに解析を終え、異常物が確認されれば磁気レーダーでの確認探査(3月末完了見込み)や試掘を行う。 那覇空港の前身は沖縄戦で激しい攻撃の対象となった旧日本海軍の小禄飛行場。2020年には米国製250キロ爆弾3発が相次いで発見されたほか、今年に入っても計7発の不発弾とみられる金属片が発見されている。
那覇空港事務所の鶴戸英明次長は「磁気探査は安全性の向上に加え、県民や空港利用者のみなさまの不安解消のために実施する。今後も安全対策を講じていくので、安心して空港を利用してほしい」と語った。
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