侍ジャパンの巨人・井上温大が圧巻の奪三振ショー 広島打線に3回完全投球
初陣は任せろ!! 野球日本代表「侍ジャパン」が5日、広島との練習試合(宮崎市清武)に5-0で勝利。「ラグザス presents 第3回WBSCプレミア12」(9日開幕、東京ドームほか)に向けて上々のスタートを切った。先発した井上温大投手(23)=巨人=が3回完全、5奪三振の快投。井端弘和監督(49)から1次リーグ初戦となる13日のオーストラリア戦(バンテリンドーム)の開幕投手を託されている左腕が、圧巻の奪三振ショーを見せた。 プレミア12大会球を完全に操る 初の代表入りで緊張感を漂わせていた井上が、デビュー戦で3回完全投球を披露した。 「緊張していたんですけど、グラウンドに入ったら集中して切り替えられた。三振も取れて、自分の中ではすごくいい調整ができた」 140キロ後半の直球とフォークボール、スライダーを駆使。「ブレーキが利いていた感覚はあった」とNPB球より滑りやすいとされる、プレミア12での大会球を完全に操り、広島打線を5奪三振と翻弄した。 〝御礼投〟で大役に弾みをつけた。今季8勝と赤丸急上昇中の左腕は、井端監督から1次リーグ初戦となる13日のオーストラリア戦(バンテリンドーム)での先発を託された。追加招集で初の代表入りが決まった際は「考えれば、考えるほど僕じゃないかな」と心配性な一面も見せていたが、今は違う。堂々と、自信に満ちあふれたマウンドさばきで、指揮官の抜擢(ばってき)に応えた。 調整段階ではあるが、投打が機能し、5-0で〝初陣〟を勝利。1軍出場経験のある末包らがスタメンに並ぶ広島相手に好投した井上に、井端監督は「初回は手探りだったけど、3イニング目はちょっと簡単に打てるボールではなかった」と絶賛した。 「いい調子で(本番前最後の実戦登板を)終えられた。(開幕戦で)最高の投球ができるようにやっていきたい」と井上。連覇を狙う井端ジャパンに追い風を吹き込む準備が整った。(樋口航)