“ややレア”な存在「OKサークル」は半径何センチ? 実はドレッシングの容器で描いてるらしい!?
グリーン上でのプレー時間短縮が目的
アマチュアのプライベートゴルフでは、「ワングリップOK」を採用してプレーすることが多いと思います。ワングリップ(20~30センチ)以内までボールがカップへ近づいた際、最後の1打を省略してボールをピックアップするのが一般的です。 【写真】これがドレッシングの容器で描いた「OKサークル」実際の絵ヅラです
確実に入る距離を省略することでプレーの進行を速めたり、「〇〇さんの実力なら外さないから」といったリスペクトの意味合いもあります。うまく活用することができれば時短になりますが、ゴルファーによって認識が異なることも多々あります。 たとえば厳密に「ワングリップ以内」にこだわる人は少数で、だいたい50センチ以内であればOKを出すゴルファーが多いといわれています。経験の浅いゴルファーや気を使いすぎてしまう人のなかには、どのくらいの距離ならOKになるのか判断に悩む人も少なくないですが、昨今ではグリーン上にOKサークルと呼ばれる円を描いているゴルフ場があるそうです。実際に取り入れているアコーディア・ゴルフの広報担当に話を聞きました。 「弊社ではカップを中心に半径60センチから70センチの円を砂で擦り込み描いています。あえてワングリップ以上の大きな円を描くことによって、OKを出すかどうか微妙な場面で悩む時間を短縮して、瞬時に判断できるような仕組みにしています」 「設置した理由は、『円の中にボールが入ればワンストローク付加してホールアウトしていい』というルールを作ることによって、プレーの進行をより円滑にするためです。実際OKサークルを設置したことにより、グリーン上でのプレー時間は短縮されていると感じています」 またコンペなど大勢でゴルフをする際には人によってOKの基準が異なり、公平にスコアをカウントできなくなることもあります。しかしOKサークルが描かれているゴルフ場であれば、瞬時に正しい判断ができることも利点といえるでしょう。
設備などは要らず、簡単に設置できる
画期的なアイデアのOKサークルですが、実は原始的な方法で描かれているようです。 「専用の機械などがあるわけではなく、ペットボトルやドレッシングの容器に焼砂(やきすな)を入れ、紐でくくりピンに引っかけてコンパスのようにして描いています。群馬や埼玉、和歌山にある弊社のゴルフ場のいくつかで採用されています」 ゴルフ場全体でみるとまだまだ数は少ないですが、OKサークルは特別な機械を使用せず簡単に描くことができるので、ゴルファーの間で好評であれば採用するコースも増えてくるかもしれません。 カップインするまで打ちたいというゴルファーにとっては少々物足りないかもしれませんが、後続組が詰まっている場合はうまく利用して、余裕がある場合は最後まで打つなど臨機応変に活用することもできます。近くにOKサークルを取り入れているゴルフ場がある人は、一度試してみるといいでしょう。
ピーコックブルー