鉄スクラップ相場反発 3カ月ぶり、輸出けん引
国内の鉄スクラップ相場は10日、3カ月ぶりに反転上昇した。為替の円安進行と中国の鋼材などの先物価格上昇が鉄スクラップの円建ての輸出価格を引き上げ、国内をけん引した。産業新聞調べの日本鉄スクラップ総合価格(東名阪3地区電炉メーカーのH2購入価格平均)は10日時点でトン当たり4万500円と、前日比1200円反発。先行して下落していた関東の相場が3000円と大きく上がり、中部や関西の上げ幅は500―1500円前後にとどまったことで、東名阪の値差は縮小した。