第172回芥川賞 安堂ホセ、鈴木結生らの作品が候補作に 乗代雄介は5度目のノミネート
■永方佑樹『字滑り』
永方さんは、東京都生まれ。2019年、詩集『不在都市』で第30回歴程新鋭賞受賞。22年秋、米国国防省教育文化局の助成でインターナショナル・ライティング・プログラムに参加。24年、初の中編小説『字滑り』を『文學界』に発表しました。芥川賞には、今回が初のノミネートとなりました。
■乗代雄介『二十四五』
乗代雄介さん(38)の『二十四五』は、弟の結婚式に参列するため仙台に向かった二十四五の「私」が、5年前に亡くなった叔母の痕跡をたどる物語です。 乗代さんは、1986年北海道江別市生まれ。法政大学社会学部メディア社会学科卒業。2015年『十七八より』で第58回群像新人文学賞を受賞しデビューしました。18年には『本物の読書家』で第40回野間文芸新人賞に、24年には、『それは誠』で第74回芸術選奨文部科学大臣賞を受賞しました。芥川賞には、今回で5度目のノミネートとなりました。 受賞作は、来年1月15日に発表される予定です。