「仕事のあと、ダラダラしてたらもう深夜…」むなしい毎日を変える!夜のルーティンToDoリスト
時間管理アドバイザーが提唱する「イブニングプランナー」
筆者と同じ悩みを抱え、似た解決法を見いだしたのは、韓国の獣医師リュ・ハンビンさんです。 リュさんも、以前は仕事を終えて帰宅したら、食事をしてベッドに横たわり、ぼんやりとする日々だったそうです。 それが今では、YouTubeの動画を編集し、仕事関係の資料に目を通し、手話を学習し、ときには俳優や講師として活動するほどパワーアップ。時間管理アドバイザーとしても活躍しています。 リュさんの著書『人生をガラリと変える「帰宅後ルーティン」』(文響社)には、筆者の考えを精緻化した「イブニングプランナー」というものがあります。 これは、横軸が曜日(月~金)、縦軸が時間(17~24)のスケジュール表です。 リュさんの場合、夕食やシャワーまで書き込んでおり、空欄がないよう予定を組んでいるのが特徴。ごく日常的なこと以外のルーティンは「業務関連コラムを読む」「動画企画&編集」といった感じでシンプルに書き留めています。 こうした、きっちり決めた時間割をプレッシャーに思うかもしれません。ですが、すべきことが多いなら、「体系的に構成された日程があるほうがむしろ気楽」だと、リュさんは記しています。
マルチタスクは達成感を失わせる
ところで、仕事におけるマルチタスクの是非は、ずいぶんと前からライフハックの大きなテーマであり、今もあちこちで活発な議論が交わされています。 では、私生活において、特に夜の時間帯にマルチタスクを行なうのはどうでしょうか? みなさんも、何をしているか思い浮かべてみましょう。以前の自分は、 動画サイトを見ながら、出張の準備をし、企画を思案する ニュースサイトをチェックしながら、晩御飯を食べ、明日の買い物リストをメモする 部屋の片づけをしながら、海外ドラマを観て、メールの返信内容を考える といったことをしていました。タイムパフォーマンスを考えると、問題なさそうに見えるかもしれません。 ですが、それだと映像作品を視聴して得られる満足感、晩御飯を食べる充実感、企画を思いつく達成感といった、ポジティブな感情がほとんどなくなってしまうのです。結局、あとには不完全燃焼感が残るばかりでした。 禅宗に、「皿を洗うときは、皿を洗うことだけに集中しなさい」という言葉があったのを思い出しました。これは、「今ここに生きる」ことの大事さを説いたものです。 以来、時間がもったいないと感じられても、一度に1つのことに専念するよう努めています。 今では、どうということのないタスク1つ1つが、充実した感覚をもたらすようになり、濃密な時間を過ごせるようになりました。 仕事を終えて解放的な気分になったときこそ、このような過ごし方をすることで、人生の質は上がるという確信を持っています。この時間帯は、脱マルチタスクを目指してみましょう。 ──2023年9月14日公開記事を再編集して再掲しています。 執筆: 鈴木拓也/Source: Amazon
ライフハッカー・ジャパン編集部