秋の味覚“産地に異変” 温暖化で…サツマイモが北海道の新たな名産に? 伊勢えびも各地でブランド化
日テレNEWS NNN
旬を迎えている秋の味覚。実はその“産地”にいま、異変が起きています。 ◇ 現在、横浜高島屋で開催中の「秋の大北海道展」。
「北海道展」だけにウニやイクラ、カニなど海の幸がビッシリと敷き詰められた海鮮丼に、お客さんの目の前で豪快に焼き上げられる帯広名物の豚丼など、北海道が誇るグルメが勢ぞろいしています。 北海道といえばジャガイモも名産ですが、今回それに対抗するのが、秋の味覚、サツマイモです。 お客さん 「(北海道で)ジャガイモは聞いたことあるけど、サツマイモというのは初めてで、楽しみにしています」 お客さん 「サツマイモなら何でも食べます」
北海道産のサツマイモを使ったマフィンや、北海道産の「紅あずま」を使ったサツマイモのパフェなどサツマイモグルメが初登場。とはいえ… ──サツマイモといえばどこ? お客さん 「鹿児島でしょ、サツマだもん」 サツマ(薩摩=鹿児島)にイモと書いてサツマイモ。鹿児島県など比較的温暖な地域で栽培されてきたサツマイモが、なぜ、北海道展に…? 高島屋バイヤー 山本浩さん 「“温暖化”で、北海道でもおいしいサツマイモが作られるようになった」 これまでは福島あたりが栽培の“北限”とされてきたサツマイモ。それが温暖化などで北海道にまで“北上”したというのです。 農協によると、温暖化の影響で北海道もサツマイモの栽培に適した気候となり、作付面積は年々増加傾向。20年近く、北海道の野菜を販売してきたという人は… 大北海道展に出店 野菜販売店・店主 「ジャガイモしか売ったことなかったので、今回、自分としては、戸惑いながらサツマイモを売らせていただいております」 新たな北海道の名産として、ブランド化が進んでいます。
“産地の北上”は海の中でも。千葉県が誇る名産といえば… 「イキがいい!」 「めちゃめちゃイキがいいですね」 高級食材の「伊勢えび」です。「伊勢えび」を使った料理を食べた人は… 栃木から来た観光客 「きれいにいただきました」 ──こっちも中身ない? 栃木から来た観光客 「ないです、ありません。きれいにいただきました。残っていないです、ワサビぐらいしか」 ──ワサビしか残っていない 栃木から来た観光客 「おいしかったです」 青森から来た観光客 「(伊勢えびの刺し身)初めてね、おいしいです」