マレーシア首相、ハマスとの関係維持を釈明-和平仲介試みる際に有利
(ブルームバーグ): 訪日中のマレーシアのアンワル首相は23日、イスラム組織ハマスとの関わりを続けていることについて、ハマスとの数十年にわたる結び付きが中東で和平の仲介を試みる際に有利に働くと釈明した。都内で開かれた日経フォーラム第29回「アジアの未来」での講演で語った。
アンワル氏はハマスのリーダーらに対し、イスラエル人の人質とパレスチナ人の囚人の交換や二国家解決など、和平に向け近隣諸国が下した決定を受け入れるよう訴えていると語った。同氏は先週カタールでハマスの代表団と会談した。
マレーシア首相、カタールでハマス最高指導者と会談-支援を表明
アンワル氏は「それは罪だろうか?私はテロを助長したのだろうか?そうではない。私には有利な点があるから訴えたのだ。私の有利な点は何かと言えば、彼らを知っていることだ。そして彼らは私を友人とみている。友人としての義務は最善のことを伝えることだ」と話した。
アンワル氏は東南アジアで最も強くパレスチナの大義を擁護しており、昨年、同氏は「ハマスへの支援を制限しようとする米国の一方的な試み」を認めないと述べていた。マレーシアの歴代の指導者はハマスと友好的な関係を築いてきており、米国や西側諸国によるイスラエル支援に反対する国内の抗議行動にしばしば参加してきた。
ハマスは米国や欧州連合(EU)からテロ組織に指定されている。
原題:Malaysia’s Anwar Says Hamas Sees Him as Friend Amid Peace Talks(抜粋)
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Anisah Shukry