とにかくクールなPC「Zenbook S 14」は処理性能が少し気になる
デザインとユーザビリティ
Ceraluminum素材でできたカバーの一番の魅力はユニークなデザインといえると思います。 この素材はプラスチックに似ていますが、独特の質感を持っていて、シェルを軽く叩くと心地良い音がします。また、カバー全体に描かれたメタリックなラインがZenbookにモダンな印象を持たせ、普通のグレーや黒の厚いアルミニウムのカバーよりも見栄えも良いです。 カラーバリエーションはスマイアグレーとスカンジナビアンホワイト、シンプルなラインナップです。この素材で問題があるとすれば、指紋が付着しやすいということ。特にグレーは指紋が目立ちますね。 Zenbook S 14は、厚さが約1.2cmと薄く、重さは約1.2kgで軽量です。軽さを比較すると、13インチのMacBook Airが約1.24kg、Dell XPS 13が最少で約1.19kgと大体同じです。 どちらのノートPCもUSB-AポートとHDMIポートがないことを考えるとここはポイントですね。さらに、Zenbook S 14にはUSB-Cポートが2つ搭載されています。 HDMIポートは下部フレーム側面いっぱいの大きさです。が、ボディが底にかけてわずかに傾斜しているので、接続した際にデスクから浮くようになっています。なので、外部モニターを使用する際にポートハブなどを使わずに直接接続できるということです。これは超軽量で薄型のノートPCにとってありがたいことだと思います。 キーボードのキーストロークは1.1mmと浅く、音はほぼしません。個人的に慣れるのに少し時間がかかりました。 タッチパッドには「スマートジェスチャー」という機能が採用されています。タッチパッドの特定の位置で指をスライドさせることで音量やディスプレイの明るさ調整、再生中のビデオの操作などができるというものです。が、最初に付いている位置ガイドの付いたステッカーを剥がすと、すぐにジェスチャーがわからなくなってしまいましたね。とはいえファンクションキーは通常の位置にあるので、結果的に新たなジェスチャーを覚えなくても大丈夫かな。 ディスプレイは、解像度2880x1800の3KのOLEDディスプレイとなっています。これはご想像のとおり色鮮やかで素晴らしいです。印象としては同じASUSの2024年モデルのROG Zephyrus G14のディスプレイと似た感じがしました。ちなみにピーク輝度は約500nitで、ものすごく明るいというわけではないです。 さて、Zenbook S 14にはウェブカメラが搭載されていますが、正直解像度は低いです。とはいえ、個人的にあまりノートPCのウェブカメラには重きを置いていないので基本的に役立つので気になりませんでした。が、頻繁に使用する人にとっては少し留意しておくべきところかもしれません。