元ドラゴンズの平田さんに聞く
今後のペナントレースのみどころ
元中日ドラゴンズ外野手の平田良介さんに、下位に低迷する中日のこれまでの戦いや、今後の見どころなどを聞いた。 【聞き手・北川壱暉】 ―中日のここまでの戦いはどう見ていますか。 ◆投手陣は頑張っていると思います。ただ、勝ち越したり、同点にしたりした次の回に、取られてはいけない点を取られる印象があります。打撃陣もよくやっていると思いますが、打席ごとにアップデートできてるのかが気になります。 ―「アップデート」とは。 ◆投手がミーティングやデータ通りの攻めをしてこなかった場合の対策を考えることです。本塁打を絶対に打たれたくない場面では、インコースの多い投手でもアウトコースに来ることがある。データはあくまでも一つの材料。試合を見て先を読む力や「何をされたら嫌なのか」という相手心理を読む力を養うと、球種を絞りやすくなります。 ―平田さんはどんな意識で打席に入っていましたか。 ◆「勝つためにどうするか」だけ。個人成績は全く気にしてなかった。細川成也選手が一時期本塁打が出ていないと言われていましたが、バンテリンドームで30本塁打を打つのは本当に難しいことなので、本塁打を目標にしていないのであれば、全く気にしなくて良いと思います。 ―豊橋出身の藤嶋健人投手の活躍はどうみていますか。 ◆中継ぎでは松山晋也投手に並ぶほど欠かせない存在。ピンチのときでも頼もしいですね。 ―注目選手は。 ◆石川昂弥選手。これからの中日を背負う選手ですから。守備のうまい高橋選手がいるなかで、どれだけ結果を出せるかに注目です。
東愛知新聞社