【65歳以上の夫婦】年金生活1カ月の生活費はいくら?シニアの「貯蓄額・年金月額・家計収支」を解説!
自分のライフプランに合わせて資産額をイメージして
年金の仕組みや単身世帯、夫婦世帯が受け取っている年金受給額について紹介しました。この受給額からも年金だけで老後資金を潤沢に賄えると思った方は多くないのではないでしょうか。 加えて昨今の少子高齢化や物価上昇を踏まえると、老後に必要となる資金は今後さらに増える可能性もあります。そのために1日でも若い今から準備しておくことが重要かと思います。 老後に向けたおすすめの対策として、まずは「iDeCo」や「NISA」など税メリットが期待できる仕組みを活用することを勧めています。少額から始められるため、資産運用の入門としてもとても人気です。 2024年12月からは公務員を含む2号被保険者が確定給付型の他制度とiDeCoを併用する場合のiDeCoの拠出限度額が1万2000円から2万円に引上げられます。 掛け金の増加は、iDeCoにおいては「所得控除額」も上がるので積立期間中の節税効果を期待できるのもポイントです。投資信託で運用する場合、元本割れなどのリスクがありますので、よく理解した上で活用していくことが重要です。 「老後は年金だけで生活をおくるのは難しい」という認識を持って、早い段階から老後生活に備える準備を始めてみてはいかがでしょうか。 老後資金の貯め方については、商品によって特徴は異なりますので、自分にあった方法で1日でも長く運用することをお勧めします。
参考資料
・厚生労働省「令和6年度の年金額改定についてお知らせします」 ・総務省統計局「家計調査報告 家計収支編 2023年(令和5年)平均結果の概要」 ・総務省統計局「家計調査報告(貯蓄・負債編)-2023年(令和5年)平均結果-(二人以上の世帯)」 ・厚生労働省「これまでの年金部会も踏まえてご議論いただきたい論点(2)」 ・厚生労働省「国民年金及び厚生年金に係る財政の現況及び見通しー令和6 <2024> 年財政検証結果ー」 ・内閣府「高齢社会対策大綱の策定のための検討会(第8回)」
立野 力