庄川水記念公園の再整備 水盤越しの眺望スポット 砺波検討委がイメージ案
●高低差生かし遊具も 砺波市の庄川水記念公園再整備検討委員会(委員長・坂井彦就市観光協会副会長)は5日、市庄川支所で開かれ、水を生かしたシンボル施設として「水盤越しの眺望」スポットの新設や、高低差や傾斜を生かした遊具を設ける再整備イメージ案が示された。 【写真】公園周辺からのダム湖と山々の眺望=砺波市内 眺望スポットは公園の魅力であるダム湖や山々の景観を生かす施設で、庄川まちづくり協議会などから提案が出ていた。浅瀬の水辺「水盤」を設けて、水面越しに美しい景色が楽しめる趣向となっている。 再整備は遊びのゾーン、歴史・文化交流ゾーン、花と緑のゾーン、親水・水辺ゾーン、体験交流ゾーンの五つに分けて構想する。 体験交流ゾーンでは庄川特産館をリニューアルし、一部スペースをRV車専用スペースにあてる。大噴水の機能を園内の別の場所に移し、駐車場を増設する。 歴史・文化ゾーンでは取り壊し予定の資料館跡地周辺に民間活力を生かして飲食店の誘致を検討する。遊びのゾーンにはグランピング施設誘致のスペースも設定した。 公園前の市道については歩行者と車が共存できるようにするため、車を減速させる構造にするアイデアが盛り込まれた。高台にある美術館・資料館の駐車場を活用するため、環状交差点(ラウンドアバウト)の整備も視野に入れる。 検討委員会は再整備の方向を盛り込んだ意見書を11月にも夏野修市長に提出する。市は意見書をもとに再生備基本計画を年度内に作成する。計画に盛り込まれた事業を来年度以降、具体化させていく。