竹下景子、本づくりを探求したドキュメンタリー映画に大感動 トーク中、“幻の主演作”あったこと知らされる
女優・竹下景子が7日、東京・ポレポレ東中野でドキュメンタリー映画「狂熱のふたり」(浦谷年良監督)のトークイベントにゲスト出演した。 「―ふたり」は、作家・橋本治氏(2019年死去、享年70)の耽美小説「マルメロ草紙」の完成に至るまでの8年間の記録。13年に集英社から限定150部(定価3万5000円)の豪華本として出版された。橋本氏、画家・岡田嘉夫氏との共同作業で妥協なく、本の可能性を追求する姿が映し出される。 竹下は、橋本氏が脚本を担当した1984年のドラマ「パリ物語」に出演した縁などもあり、この日の登壇に。「何てぜいたくな本の世界でしょう。1冊ができるまで、ワインが熟成される過程にも似ている。私たちで言うなら、例えば演劇。ここまで細部までディスカッションされる世界であって欲しい」。 今作の浦谷監督からは、意外な話も飛び出した。橋本氏と同監督が竹下で、オードリー・ヘプバーン主演のコミカルサスペンス「シャレード」(63年、スタンリード・ドーネン監督)日本版をつくりたかったという。竹下は「いろいろな事情があって実現はしなかったんだと思いますけど、名前を挙げていただけただけでも光栄なこと」と幻の作品を知らされ、驚きの表情で聞き入っていた。
報知新聞社