小池知事再選は裏金問題で開き直る「萩生田」「丸川」の手柄…自民党の都議・区議から不満爆発「現場の苦労を知れ」「いい加減辞めて欲しい」
自民党の東京都連は会長を衆議院議員の萩生田光一氏が、会長代行を参議院議員の丸川珠代氏が務めている。かつては共に“首相候補”と報じられたことのある大物・有名議員であることは論を俟たない。ところが最近、都連を支える“縁の下の力持ち”である都議や区議から「萩生田と丸川だけは許せない!」と批判が噴出しているのだという。一体、何が起こっているのか。 【写真10枚】「2人で1800万円以上の不記載って…」夫婦ともに戒告処分を受けた、“丸川珠代”夫とのツーショット写真 仲睦まじく手をつなぐ様子も ***
憤りを隠さない都連の関係者は、「すべては都知事選の準備を始めたことが原因なのです」と言う。 「今回の都知事選で自民党は表だって小池百合子さんの応援は行いません。マスコミが『ステルス作戦』と報じる通りです。ならば都連は暇かといえば、そんなことはあり得ません。都議や区議は文字通りの“実働部隊”として支援者の元に駆けつけ、『小池さんに投票してください』とお願いに回っています。ところが支援者は『そんなことより裏金事件の説明をしてくれ!』と問い詰められるので、本当に大変なんです。裏金事件は国会議員の悪事であり、都議や区議は報道以上のことは知りません。厳しい逆風を浴びながら選挙区を駆けずり回っても、萩生田さんや丸川さんが『ありがとう』と礼を言うはずもありません。お二人はこういう状況をご存知なのでしょうか」 萩生田氏も丸川氏も共に安倍派に所属していた。自民党が2月に発表したアンケート調査によると、萩生田氏の政治資金収支報告書への不記載額は2728万円で、全体で3位という額の多さが際立った。 丸川氏の不記載額も822万円にのぼり、さらにマスコミの取材に「ノルマ超過分は自分の口座で管理していた」と回答。「それが事実なら脱税の疑いが生じる」と国会で質問されるなど、批判が集中したことは記憶に新しい。実際、丸川氏には政治資金規正法違反の容疑で3月、東京地検に刑事告発が行われている。
補選で大敗でも続投!?
「そもそも裏金事件は、2022年11月に『しんぶん赤旗』が報道し、大学教授の刑事告発を11月にNHKや全国紙などが報道したことで表面化しました。都連の役員人事は今年2月に改選を行う予定だったのですが、裏金事件の混乱を理由に見送りました。さらに4月に開かれた党紀委員会で萩生田さんには党の役職停止1年という処分が下りました。ところが5月になると、萩生田さんと丸川さんの再任が決まったのです。特に萩生田さんの場合は役職停止との整合性が取れないという声が強かったにもかかわらず、都連側は『党本部の決定と支部の決定は違う』と呆れた説明に終始しました。新潟県や富山県では県連会長が辞任していますが、萩生田さんも丸川さんも辞める気は全くないようです」(同・関係者) 都知事選の情勢調査では、今のところ小池氏の優勢が伝えられている。小池氏が勝利を収めれば、萩生田氏と丸川氏を批判する声は沈静化に向かうのだろうか? 「そんなことは全くありません。都知事選と同じ7月7日には、東京都の江東区、品川区、中野区、北区、板橋区、足立区、八王子市、府中市、南多摩の9選挙区で都議補選が行われます。どれも欠員は1で、自民党は8人の候補を擁立しますが、現状では1、2議席が確保できるかどうかだと言われています。本来なら責任問題を問う声が出るでしょうが、小池さんが3選を果たすと萩生田さんと丸川さんの手柄になります。補選の責任問題はうやむやにされて続投でしょうね。本音を言えば、都連総務会長の井上信治さんと政調会長の平将明さんなど、都連の幹部もだらしないです。萩生田さんと丸川さんに辞任するよう言わないと、自民党への逆風は止まらないでしょう」(同・関係者)
デイリー新潮編集部
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