JR東海丹羽俊介社長 今後も慎重に調査を進める姿勢 ボーリング調査が静岡県境越える
リニア工事に伴い、山梨県から静岡県に進むボーリング調査が県境を越えたことについて、JR東海の丹羽俊介社長は21日の会見で今後も慎重に調査を進める姿勢を示しました。 南アルプスのリニア工事を前に、JR東海は地質や湧水の状況を調べるため、山梨県から静岡県に向かってボーリング調査を行っています。 JR東海によりますと、ボーリングは20日午前5時半ごろ県境を越え、20日時点で静岡県側に10メートルの地点まで進んだということです。 JR東海の丹羽社長は21日の会見で、湧水の量や温度を県や静岡市などに毎日報告していくと話しました。 ●JR東海 丹羽俊介社長: 「県境から静岡県側の未調査区間について、調査を実施していきたいというふうに考えている。ただどこまで実施できるかというのは地質の状況等による」 JR東海によりますとこれまでに管理値を超える湧水の発生はないということです。 県はJR東海に対し、リスク管理の確実な実施や不測の事態が起きたときの速やかな報告と対応などを求めています。