Appleのセルフ修理プログラムがM3 Macにも拡張! 問題は?
先日Appleは、ユーザーがM3 MacBook ProとiMacにもサービスを使えるよう、セルフ修理プログラムを拡張したと発表しました。 つまり、M3 iMacや、MacBook Pro、M3 Pro MacBook Pro、M3 Max MacBook Proに問題が発生した場合、Apple Storeや修理店に持ち込まずに自分で修理できます。 残念ながら、日本はまだこの修理プログラムに対応していませんが、そのサービス内容をご紹介してみましょう。
Appleのセルフ修理プログラムとは?
Appleによる、セルフ修理プログラムのためのApple Diagnostics (旧称 Apple Hardware Test)は、3月初旬からM3 Macに対応するとのこと。 このツールで、自分のデバイスで診断を実行し、部品をテストし、どこで問題が起こっているかを突き止めることができます。 また、この変更に加えて、System Configurationのプロセス更新の一環として、Macユーザーは修理を完了させるために、Appleのセルフ修理プログラムのサポートに連絡する必要もなくなると発表しました。 これまでは、Macを修理する最後の手順を実行するのにサポートチームに連絡しなければならず、「セルフ修理」というコンセプトに少し反していました。 このような変更は、大きくなっていく「修理の権利」の要求(ユーザーが自分の所有物を修理できるようにする運動)に対して、Appleが少しずつ徐々に対応している表れでもあります。
修理の権利は徐々に広がっているが…
Appleは、純正部品を使い、ユーザーだけでなく非認可の修理店が内部の回路に触れられないようにし、Appleや認可されてる修理店に行くように強いる、最初から最後まで修理を管理する会社でした。 また、Apple純正ではない部品でデバイスを修理しようとすると、ソフトウェアが特定の機能で動作しないこともありました。 ここ2~3年の変更は非常に大きな進歩でしたが、それでもまだ完璧な状況とは言えません。Apple所有のWebサイト(AppleのWebサイトには見えませんが)で部品を購入する必要があり、その部品が非常に高価なこともあります。 まだ「とてもAppleらしい」状態ではありますが、数年前の「修理の権利運動」に対する状況を考えると、間違いなく良い方向に向かっているとは言えるでしょう。 日本でもこのサービスが導入される日が来るといいですね。 Source: Apple, The Verge, Self Service Repair
的野裕子