<センバツ>責任感から「積極的なミス」 大分・足立主将
◇大分・3年 足立駿二塁手 気持ちが入ったゆえの「積極的なミス」かもしれない。だが、チームを引っ張るべき主将が足を引っ張ったとの思いが拭えない。 【写真特集】明石商vs大分 明石商の大技・小技が冴えた 一回、明石商の1番・来田の飛球を追って三塁手・飯塚と交錯して捕れず、出塁を許した(記録は三塁手の失策)。飯塚の「オーライ」という声は聞こえたが、譲らず、これが先制点につながった。 その裏、先頭で右前打を放ち、無死二、三塁として3番・小手川の3球目。捕手の後方へ球がそれるのを見て本塁へ突っ込んだ。「自分のせいで点を取られ、取り返したかった」。思いは届かず、タッチアウトとなった。 飯塚と交錯した際、右膝を痛めた。それでも3安打。「同情を引くプレーをするなら代える」という松尾監督の厳しい声も支えになった。八回の3点は自らの四球が足掛かりだ。 九回、阪田が代打に出てベンチ入り18人全員が出場した。三塁コーチとしてそれを見守った。「全員でグラウンドに立てたのはうれしい」。そこにも、主将の本音がのぞいた。 【村田隆和】