「悲しみ、苦しみがお顔の中から…」被爆者の姿と言葉を次の世代へ 長崎への原爆投下から79年 撮影を続ける写真家
「郵便配達中に被爆 背中には大きなやけどの痕」
そのような中、初めて撮影に応じてくれたのは長崎原爆被災者協議会の谷口稜曄さんでした。 郵便配達中に被爆した谷口さん。背中には、大きなやけどの痕が残っていました。 写真家・松村明さん「私がお願いをしなかったにも関わらず自分から脱いで背中を見せて、これだよという事で、そこまで自分をさらけだしてでも世の中に訴えてもらえればということの思いだと思うんですね」 初めて撮影に応じてくれた谷口さんは、7年前に88歳で他界しました。
「今のうちに撮っておかないと・・・」高齢化進む被爆者
厚生労働省の調査によると広島と長崎で被爆した人たちの平均年齢は、今年3月末時点で85.58歳となっています。 被爆者の高齢化が進む中、松村さんは焦りを感じています。 写真家・松村明さん「今のうちに撮っておかない事にはどうにもならないっていう事があって、それと私の体力そのものの問題もあるし、出来る限りの事を今のうちにしておかなきゃしょうがないなというね」 長崎市に原子爆弾が投下されてから79年。 77歳の松村さんは、体力が続く限り被爆者の姿と言葉を記録し続けます。
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