母乳からのHIVで子どもを亡くす瞬間に無力感も…FNSチャリティキャンペーン50年、佐々木恭子&倉田大誠アナが語る「伝える」意義
■「世界でフジテレビしかない」パートナーシップ 国連が定めた「SDGs」が掲げる17の目標のうち、「貧困をなくそう」「飢餓をゼロに」「すべての人に健康と福祉を」など、該当する活動をいくつも行ってきた「FNSチャリティキャンペーン」。吉川局長は「これを50年前から先取りして活動しているということに加えて、単発で終わらず、継続してきたことが大きいと思います。特にコロナ禍の頃はイベントもできないので募金活動など苦労しました。やめることは簡単ですが、一度止まるとまた始めるのはとても大変なことですから」と語る。 SDGsの目標には「パートナーシップで目標を達成しよう」という項目もあるが、吉川局長は「これは、まさにテレビ局が一番大きな役割を果たせるところだと思います」と強調。倉田アナは「ユニセフの現地スタッフに、海外のメディアともこうした活動を一緒にしているのかを聞いたのですが、カメラクルーが2週間来て、リサーチして、車を出して、毎日ロケ取材するのは、世界でフジテレビしかないと言われたんです。このパートナーシップが続いているというのは、素晴らしいことだと思います」と胸を張った。 テレビ局が主体となって行うことで「信頼」が担保されているが、昨年、日本テレビ系列の日本海テレビで『24時間テレビ』の寄付金を着服するという「信頼」を大きく揺るがす不祥事があった。この件を受け、吉川局長は「お金の出金・入金は1人でやらず、必ず複数人で行うという体制が整っているか。我が社はもちろん整っていますが、系列各局にも改めて確認し、もう一度注意喚起を行いました」と説明しており、次の50年に向け、改めて気を引き締め活動していく姿勢を示した。
中島優