いわきFC新体制…主力残留、戦力底上げ DF定位置争い激化 サッカーJ2
サッカーJ2のいわきFCの新体制が固まった。昨季J2得点ランキング2位の18得点を挙げ、ベストイレブンに選ばれたFW谷村海那をはじめ、中盤の要MF山口大輝、最古参となるMF山下優人らが今季もチームの中核を担う。多くの引き抜きで戦力強化に苦労した昨季を踏まえ、クラブが慰留に努めたことにより、多くの主力が残った。 DF陣も主力が残留した。新加入も豊富で、選手層に厚みが増し、定位置争いも激しくなるとみられる。昨季はけがによる離脱が重なり、控えにDF登録選手がいない試合もあったが、今季は安定した選手起用が可能になりそうだ。
復帰の遠藤に注目
補強の目玉は復帰したDF遠藤凌。2022年に当時J2の新潟から期限付き移籍し、昨季は新潟に所属した。成長の場を求め、完全移籍でいわきに加入した。いわきでは副主将の経験がある。 中盤は山下や大西悠介、柴田荘介と守備的MFが分厚い。一方で西川潤の退団などで攻撃的MFが少なくなりそう。攻撃的MFが本職の山口の活躍や加入内定発表時はFWで紹介された村上陽斗の起用法などに注目だ。 J2大分に完全移籍したFW有馬幸太郎の穴を誰が埋めるのかにも注目が集まる。候補のFWは熊田直紀、加藤大晟、ブワニカ啓太ら。有馬は昨季10得点の得点力に、献身的な守備を兼ね備えていた。代役には攻守両面での貢献が求められる。
福島民友新聞