【写真：産経新聞社】

　オフシーズンに大きな注目を集めるのが、フリーエージェント（FA）市場だ。昨オフも山崎福也、西川龍馬、山川穂高の3選手がFA権を行使し、国内移籍を決断した。今季も多くの選手が新たにFA権を取得しており、早くもオフの動向が注視されている。そこで今回は、今オフのFA目玉候補を紹介したい。（※今季成績は8月1日時点）

大山悠輔（阪神タイガース）

【写真：産経新聞社】

・投打：右投右打 ・身長／体重：181cm／94kg ・生年月日：1994年12月19日 ・経歴：つくば秀英高 - 白鴎大 ・ドラフト：2016年ドラフト1位 　シーズン序盤は打撃不振に苦しんだ大山悠輔だが、徐々に本来の打撃を取り戻している。FA権行使となれば、争奪戦は必至となるだろう。 　2016年ドラフト1位指名で阪神タイガースの一員となった大山。ルーキーイヤーから75試合に出場して7本塁打を放つと、翌2018年からレギュラーに定着。 　2020年には、シーズン最終盤まで熾烈な本塁打王争いを展開。惜しくもタイトルは逃したが、打率.288、28本塁打、85打点の好成績を残した。 　昨季は全143試合に出場し、打率.288、19本塁打、78打点、出塁率.403をマーク。最高出塁率に加え、ベストナインとゴールデングラブ賞をW受賞する活躍で、リーグ優勝・日本一の原動力となった。 　しかし今季は、不調に陥ってまさかの二軍降格。現在は一軍で復調を果たしているが、近年と比較すると苦しいシーズンになっている。 　それでも、6年連続で2桁本塁打を放つ右のスラッガーは希少な存在。2023年からチーム方針で一塁を主戦場としているものの、三塁や外野もこなすことができるだけに、補強ポイントに合致する球団も多いはずだ。