安土城石垣のルーツ発見 戦国時代、滋賀の阿弥陀寺
滋賀県近江八幡市の阿弥陀寺遺跡で、戦国時代(15世紀末~16世紀前半)の石垣が見つかり、県文化財保護協会が5日発表した。遺跡は平安時代建立とされる阿弥陀寺の一部で、1576年から築城が始まった織田信長の安土城(同市)よりも古く、調査を担当した阿刀弘史主幹は「阿弥陀寺の石垣技術は安土城の石垣の一つのルーツだと考えられる」と話した。 石垣は5カ所見つかり残存状態が良いものは、長さ14m、高さが平均1.5m。石垣は完成当時でも高さは2mほどで、傾斜もなく、垂直な状態だった。まだ高く築く技術がなかったためという。石は最大で高さ70cm、幅1m。