【ボートレース】福山恵里奈 きっかけはテレビ番組「薮内瑞希さんが取り上げられていたと思います」
【女子ボートレーサー・インタビュー 福山恵里奈(28=山口)前編】 ──地元は徳山。高校まで過ごした 福山 はい。周南市出身なのでボートレース場の存在は何となく知っていました。でも、全然意識にはなかったですね。 ──学生時代はスポーツに熱中 福山 小学校からずっと球技をやっていました。高校はソフトボール部。大学は兵庫の武庫川女子大に進んで軟式野球部に入りました。女子野球はそんなに競技人口は多くないんですが、全国のベスト4までいきましたよ。 ──その時、教員免許も取った 福山 はい。体を動かしたりスポーツに関わる仕事をしたかった。将来の選択肢の一つとして教職を取りました。民間企業への就職も選択肢にあったので就活も少しだけやりました。 ──ボートレースに興味を持ったきっかけは 福山 テレビ番組ですね。取り上げられていたのは薮内(瑞希)さんだったと思います。こんな仕事があるんだ、自分にも受験資格があるな、って…。そこから実際にレースを見に行ったりしました。 ──それでボートレーサーも選択肢に 福山 自分の中で条件がすべてマッチしたんです。体を動かす仕事であり、プロとして自分の力で稼いでいける。大学4年の秋に受験して合格。2019年の4月にボートレーサー養成所に入りました。 ──養成所時代の思い出は 福山 合宿みたいな生活ですけど、自分はずっと体育会系の部活をやっていたので。精神的にも肉体的にもきついとか感じたことはなかったです。同期の仲も良かったし楽しかったことの方が多かったかな。 ──伸び悩んだ時期もあった 福山 始めた年齢の差は大きかったと思います。みんな同じスタートラインなのに自分は思うようにできなくて差が開いていく。10代に比べると技術習得にも時間がかかるというか…。 ──デビュー後は佐々木裕美選手に弟子入り 福山 運が良かったと思います。山口支部では〝お世話係〟みたいなシステムがあって、いきなり師弟関係は作らずにデビュー後の1年間は支部が指名した先輩にプロとしての仕事の基本や最低限のことを学ぶんです。裕美さんのことは以前から知っていて一緒になれたらいいなと思っていた。そしたらたまたま当たったんです。1年後に正式に弟子入りしました。
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