殺人容疑で逮捕の父「お父さん捕まると子ども可哀想」 品川母子遺体
東京都品川区の住宅で5月、母親と子ども3人の遺体が見つかった事件で、警視庁は19日、母親を殺害したとして元夫の後藤祐介容疑者（46）を殺人容疑で逮捕し、発表した。容疑を認めているという。捜査関係者によると、「お母さんが死んでお父さんが捕まると子どもたちが可哀想だと思った」と供述し、子ども3人の殺害も認めているという。 捜査1課によると、後藤容疑者は5月22日午後5時～23日午後1時半、品川区戸越2丁目の自宅玄関で元妻で介護福祉士の高波冬美さん（37）の胸などを包丁で突き刺し、失血死させた疑いがある。 住宅では高波さんの他に長女で小学1年の後藤鈴（りん）さん（6）、いずれも保育園児で次女の玲ちゃん（3）、長男の信ちゃん（2）の遺体が見つかった。室内は一部が焼け、4人と後藤容疑者は1階寝室付近で見つかった。4人の胸や首には複数の刺し傷などがあり、後藤容疑者も煙を吸って入院していた。 後藤容疑者は高波さんと事件発覚の3日前に離婚。後藤容疑者は5月26～27日に家を出て行く予定だったという。入院中の任意の調べに「22日午後7時ごろ、今すぐ出て行けと叱責（しっせき）され、かっとなって刺した」と供述。その後に子ども3人を殺害したと話しているという。
朝日新聞社
