【ドラフト】阪神1位指名のNTT西日本・伊原陵人 最速149キロの直球武器に「火の玉」継承だ
◆2024年 プロ野球ドラフト会議 supported by リポビタンD(24日) 阪神1位のNTT西日本・伊原陵人投手(24)が「火の玉」継承を誓った。身長170センチ、77キロと小柄な左腕だが、ダイナミックなフォームから投げる最速149キロの直球が武器。藤川球児監督(44)の下で新たな船出を切るチームからの指名に、「即戦力として開幕1軍。新人王」と大目標を掲げた。 この日はドラフト会議前にJR東海との練習試合に先発。5回を6安打1失点に抑え、京都・久御山町のチーム寮で運命の時を待った。藤川監督は先発起用を明言し、「捕手と組み合わせて考えた時に、十分にゲームを支配してくれる。間違いない」と期待。左腕は「(藤川監督は)すごい直球を投げるのが魅力。自分も直球がカギ。プロでも通用する」と胸を張った。 大商大4年時にもプロ志望届を提出したが、名前は呼ばれず、悔しさにまみれた。2年を経て念願がかない、「指名漏れが原動力になって野球が続けられた」。小さい体で貫き続けた「強気」が実を結び、外れながらも1位の評価。「驚きが大きい」と本音が漏れた。 智弁学園時代は、2学年上の村上頌樹(26)がキャッチボールの相手だった。「すごい球を捕ってきた。今の野球人生につながっている」と感謝。先輩からは早速「なんでお前が1位やねん」と祝福のLINEが届いた。憧れの先輩も175センチと小柄。それでも昨年は新人王とMVPを受賞し、日本一の立役者になった。「目指していきたい」と、追い着き、追い抜く決意だ。(森脇 瑠香)
報知新聞社