「子どもの前でも全然チューします」――「笑わないアイドル」藤本美貴の人生を楽にする考え方
かわいいと思われたいっていう感情がない
子どもの頃から、悩まない性格だった。「こうだ」と思ったら、どんどん突き進んできた。 「ずっと客観的に考えるタイプだったのかな。モーニング娘。時代も、みんなほぼ10代でしたけど、今思えば、ちゃんとプロだったんですよね。仕事が忙しくて疲れたね、って感じはありましたけど、もめることはなかったですし」 持って生まれた性格と、10代の頃から芸能界で培ったたくましい精神。お笑い芸人の夫と3人の子を育てながら働くという今の生活すべてが、彼女の人生相談に説得力を添えている。 「なんでしょう、サバサバしてるから? 昔から『笑わないアイドル』とか言われてましたし。かわいいと思われたいっていう感情が、もともとないっていうか。疲れちゃうじゃないですか、絶対やり通せないからはじめからやらない、みたいな感じですかね」
人に媚びない。だからこそ、ファンが多い。デビューして21年が経っても、ライブを開催し続けている。 「歌は、他のお仕事と比べて準備の仕方も違うし、緊張感はあります。でも、もう今アイドルなんて思ってないし(笑)。私が年を取るってことは、みんなもそうだから、『あ、いるいる、元気だな』って。私がライブを一人で作るというよりも、バンドさんとか、お客さんとかがいてライブが完成するっていう感じ。直接ファンの皆さんの表情が見られるのは、やっぱり嬉しいですよね」
リハビリだと思ってチューし続けるべし
インスタグラムにも家族写真を投稿する。仕事帰りの待ち合わせ、プリクラ撮影など、たびたび登場する庄司とのツーショットは、いまだ初々しい。 「ずっとラブラブですね。夫婦でもあるけど、恋人、親友でもある。本当になんでも話せる相手です。お互いに、そんなに友達が多いほうではないので、全部旦那さんで済むというか、事足ります(笑)」 結婚14年。夫婦関係に波風が立ったことはなかったのか。 「どちらかというと、よくけんかするほう。『言い方が嫌』とか、『聞いてない』『何それ』みたいな、本当にくだらないことで。今はもう子どもが3人いて、バタバタ忙しすぎて、けんかする暇がないんです」