「今からお父さんとお母さんは避難します!」本誌記者の実家がターゲットに…《実録》闇バイト「強盗団」の手口と恐怖
「100万円振り込んで…」
最寄りの銀行に着くと、少し離れたところでメモを取るよう指示された。 「すみません、次の口座に100万円を振り込んで下さい。楽天銀行の普通口座で口座番号は……」 ここで、やっと父はおかしいと気づいたのだった。電話を切ってすぐに最寄りの交番に駆け込み、事情を説明したところ、典型的な詐欺だという。 その後、所轄の警察署から組織犯罪対策課の刑事2人が駆けつけた。今度は本物だった。 「タンス預金のことを言ってしまったのは、マズかったですね。奴らが盗りにくるかもしれない。すぐに銀行に預けましょう。家まで車でお送りしますから」 父が刑事を2人も連れて帰ってきたので、母は仰天したらしい。刑事から、「強盗が入る可能性があるので家から避難したほうがよい」と告げられると、母はその場で泣き崩れたという。 後編記事『《実録レポート》本誌記者の実家が狙われた!闇バイト「強盗団」の世界で出回る「闇名簿」と「個人情報」のお値段』へ続く。 「週刊現代」2024年11月9日号より
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