“半人半猫”の主人公が猫の目と嗅覚で事件に挑む 中国で総合&ジャンル別ランキング1位独走の謎解きミステリー<大理寺日誌>
唐の武則天の時代、白猫の名探偵が活躍する中国の人気漫画をドラマ化した「大理寺日誌~謎解く少卿には秘密がある~(原題:大理寺少卿游)」が9月5日(木)夜9:00よりCS放送「衛星劇場」で日本初放送される。白猫に姿を変える“半人半猫”の主人公・李餅を演じるのは、イケメン俳優のディン・ユーシー。iQIYI(愛奇芸)の総合ランキング1位をはじめ、時代劇、サスペンス、コメディーのジャンルでも1位を独走するなど大反響を呼んだ同作の見どころに迫る。 【写真】首をかしげるしぐさがかわいいディン・ユーシー ■配信5日目で1億回再生の超話題作 原作は、中国の女性作家R・Cによる人気コミック「大理寺日誌」。解毒剤の副作用で白猫に変身してしまった主人公・李餅が、各地で起きる大事件を裁きながら正義を貫いていくストーリーだ。 2020年にはアニメ版もスタートし、多くのファンを持つ同作の実写ドラマ版が今年2月、満を持して配信開始となった。主演のディン・ユーシーをはじめ、イケメンたちが活躍するサスペンス・コメディー時代劇として、口コミで中国全土に人気が広がり、配信5日目にして総再生回数1億回を突破。配信元サイト・iQIYI(愛奇芸)での熱度が8000の大台を越え、総合&ジャンル別ランキングで1位を総なめする好成績を収めた。 そんな超話題作が、中国での配信開始からわずか半年で日本初放送となる。原作漫画の李餅は完全に猫の姿で事件解決に当たるが、ドラマ版の李餅は普段は人間で時々猫に変身する“半人半猫”キャラ。さらに、もうひとりの大理寺少卿として登場する女性キャラクターの上官擒(レン・ミン)も、ドラマオリジナルキャラクターだ。 ■みごとな推理力&さりげない猫演技にギャップ萌え 本作が視聴者の心を掴んだ最大の要因は、なんと言っても主演を務めたイケメン俳優ディン・ユーシーの魅力だろう。ラブコメの女王チャオ・ルースーと共演したドラマ「花の都に虎(とら)われて」(2021年)ではツンデレ若君を好演し、「今宵、若様は恋におちる」(2023年)では妻にベタぼれするクールな知略家役でギャップ萌え演技を炸裂させた若き実力派だ。 そんな彼が今回挑むのは、人並外れた観察眼と猫並みの嗅覚で事件を解決に導く“大理寺(刑罰をつかさどる官署)”の上級役人、李餅。人間の姿でいるときは落ち着いたクールなキャラクターで、なじみの料理屋で出された料理のちょっとした違いから店主の危機を見抜いたり、迷子の少女が持っていた玩具をヒントに自宅のある地域をズバリ言い当てたりと、見事な推理力を序盤からこれでもかと繰り出してくる。 一方で、ちょこんと座り込んだりグーッと伸びをしたりするしぐさが妙に“猫っぽい”瞬間も。もともと猫のように大きな瞳が印象的なディン・ユーシーだけに、中国のファンからも歓声が上がるほど自然な“猫演技”が随所に散りばめられているのが何とも心にくい。 ■“明鏡堂”の6人がスーツ姿で踊る特別MVも登場 さらに、李餅と事件に挑んでいく大理寺“明鏡堂”の面々のチームワークもたまらない。 田舎から兄を探して上京し、最初に猫の姿の李餅に出会う陳拾を演じるのは、ドラマ「キミと僕」(2023年)で“見た目は高校生、中身はオヤジ”という難役を見事に演じ切って絶賛を浴びた“子犬系”新世代スター、ジョウ・チー。李餅が“半人半猫”だという秘密を唯一知る陳拾は、李餅に頼りにされる相棒的存在へと成長していく。 このほか孫豹役チャン・イーツォン、王七役フォン・マン、崔倍役ディン・ジアウェン、そして阿里巴巴(アリババ)役ワーアルら、楽しい掛け合いを繰り広げる明鏡堂のメンバーはみな撮影現場でも仲良し。ディン・ユーシーとジョウ・チーも加わった6人で歌うエンディング曲も人気で、あまりの人気ぶりからiQIYIでは6人がスーツ姿で歌い踊る特別MVを制作したほど。脱力系のダンスや、ディン・ユーシー演じる鬼上司にしごかれながら働くジョウ・チーらのノリノリの表情からも、チームワークの良さがうかがえる。 一方「山河令」(2020年)でジン・ベイユエンを演じたウェイ・ジャーミンが、李餅と特別な関係で結ばれた将軍・邱慶之役で存在感を発揮する。はじめは李餅に敵対する邱慶之だが、ストーリーが進むにつれ、李餅と特別な絆で結ばれていることが明かされていく。 大ヒットコミックを基にした説得力あるストーリー、クールな中にも猫っぽさ漂うディン・ユーシーのチャーミングなギャップ萌え演技に加え、ディン・ユーシーとイケメン俳優陣とのケミストリーも見逃せない本作。サスペンス、コメディー、さらに時代劇ジャンルとしても楽しめるハイブリッドな話題作で、話題の最新中国ドラマならではの魅力を味わってみては? ◆文=酒寄美智子