県議会 一般質問 中止の病院整備計画に質問相次ぐ/埼玉県
12月定例県議会は6日から一般質問が始まりました。 本会議では、順天堂大学が11月、県に中止することを伝えた、病院の整備計画についての質問が相次ぎました。 順天堂大学の病院整備計画の中止について、自民党県議団の永瀬秀樹議員は「2020年の開業予定を大幅に遅らせ、挙げ句の果てに中止するという結果は、県民の期待を大きく裏切る。憤りを感じる」と述べました。 その上で、医師が不足する地域への医師派遣について、今後の状況を質しました。 順天堂大学は今、県内の秩父市立病院と済生会加須病院に、医師を1人ずつ派遣していて、任期が秩父が来年3月、加須が6月までと迫っています。 大野知事は、順天堂大学の学長から「現在派遣している2人は任期までは継続し、その後は別途協議に応じる」と伝えられたことを明らかにしました。 また、永瀬議員は建設予定地の管理や病床が整備されないままの状態がおよそ10年間、続いたことなどから「損害を請求する考えはあるか」と質しました。 これについて、大野知事は、大学側と交わした確認書が「あいまいな約束で、権利義務が生じていない」などと説明し、損害賠償を請求する考えがない意向を示しました。 また、埼玉民主フォーラムの白根大輔議員は、建設予定地に関して、土地の取得費およそ55億円を除いて、維持や管理にどの程度、費用がかかったか、質問しました。 これに対して、大野知事は2019年度からの5年間で、除草の費用やフェンスの修繕費などに「およそ2300万円を支出した」と答えました。 12月定例県議会の一般質問は、12月12日まで行われます。
テレ玉