ブロードバンドが伸び悩むなか、RWAが頼みの綱に
リキッド・インフラストラクチャー
オンチェーンの透明性とプログラマビリティ(プログラム可能性)の力は、電気通信やその他のユーティリティ・ネットワークの管理と資金調達の新たな方法を解き放つ。そして、この新しいパラダイムは、従来は脆弱で非効率だったシステムに柔軟性とリスク軽減をもたらす。 「リキッド・インフラストラクチャー」として知られるこの技術は、大規模なインフラ・プロジェクトが資本にアクセスする際の障壁を取り除き、非伝統的な投資家や中小企業、コミュニティが必要なインフラの構築に直接参加できるようにする。 ブロックチェーンが自動決済をサポートするマシン・ツー・マシン決済システムを促進することで、このフレームワークはダイナミックプライシングモデルと自動取引を促進し、小規模な投資家や地域コミュニティがインフラ・プロジェクトに直接関与できるようにする。 リキッド・インフラストラクチャーは最大限の柔軟性を持つよう設計されており、シングルアセットの小口化だけでなく、マルチアセットの分配も可能だ。つまり、複数の異なる流動資産の収益を単一のファンジブル・トークンに自動的に分配できる。 Altheaの開発企業であるHawk Networksは、同社のワイヤレスネットワークの大部分をトークン化し、最近ではリキッド・インフラストラクチャーのプラットフォームを使用して、アリゾナ州フェニックスにある194戸の退役軍人向け住宅への接続を構築した。この住宅はAltheaの決済プラットフォームを利用して建設され、リキッド・インフラストラクチャーは資金提供や建設工事における複数の参加者間の支払いを調整する。 インターネットインフラの場合、RWAはコミュニティが独自の光ファイバーネットワークを構築したり、衛星ブロードバンドインターネット「スターリンク(Starlink)」の力を活用して地域全体にサービスを提供したりすることを可能にする。私はよく現地に行ってブロードバンドを必要とするこうしたコミュニティと直接話し、彼らがブロックチェーン技術をどのように活用しているのか、北極圏からアメリカの農村地域に至るまで、その様子を直接見てきた。