外国人に災害情報を伝えるためには? 愛知の防災ネットワークがSNS利用調査を実施
7言語圏の外国籍者1000人を対象に調査を実施
調査は愛知県内在住・在勤で10歳以上の外国籍者1000人を対象に、17年6月から18年4月にかけて実施。イベントや講座、飲食店などで外国人と直接会い、SNSのロゴマークが描かれたボードを見せて「最もよく利用するSNS」に赤いシールを、「それ以外に利用するSNS」に青いシールを貼ってもらいました。 愛知県には157の国・地域からの約23万人が暮らしており(2017年6月末現在)、結果が偏らないように1000人のうちポルトガル語、中国語、フィリピン語、韓国語、ベトナム語、スペイン語、英語の7言語圏の100人ずつから聞き取ることを目標に始めたそうです。実際には韓国語圏が24人と少なく、代わりに中国語圏が169人と多めになりましたが、その他はおおむね100人近く、インドネシア語やネパール語、タイ語などを含めて22の言語圏から回答を得られました。年代は調整せず、20代が42%、30代が22%、40代が15%と若い世代の回答が中心となりました。
全体ではfacebookがトップも、中国語圏ではWeChatが圧倒的
「最もよく利用するSNS」は、全体でfacebookが62%、WeChatが14%、LINEが13%、WhatsAppが4%、Viberが3%、Kakao Talkが1%、twitterが1%、その他が2%という結果に。facebookの傘下であるinstagramも選択肢に加えましたが、1%にも満たなかったため「その他」に含まれているそうです。 言語圏別に見ると、ポルトガル語圏はfacebookが72%、次いでWhatsAppが12%、LINEが9%。 facebookはベトナム語圏で97%、ネパール語圏で95%だったのをはじめ、フィリピン語圏で84%、スペイン語圏で80%など幅広く使われていました。 一方、中国語圏はWeChatが83%と圧倒し、LINEが8%、facebookも6%程度でした。英語圏ではfacebookが54%、LINEが32%、Viberが6%、twitterが3%。特徴的なところではミャンマー語圏の人はfacebookの6割に次いでViberを3割が使っていました。