【東海地方今年のホープ・公営競馬(名古屋)・大畑慧悟】着実に成長してきた19歳、3年目のテーマは「もっと思い切った騎乗、迫力あるフォームを」
◇東海地区公営4競技「新春の誓い」公営競馬 大畑慧悟(19)=名古屋 名古屋競馬は昨今、若手騎手たちの成長、活躍が目覚ましい。塚本征が超一流の証明の年間200勝を昨年達成すれば、新人・望月洵は暮れのヤングジョッキーズシリーズでJRA初勝利に準優勝を成し遂げた。 派手さはないものの、騎乗数や勝ち星、スキルを着実にアップさせるフレッシュが2025年、デビュー3年目を迎えた大畑慧だ。「順調にきていると思います。点数をつければ60~70点ぐらい。でも自分が焦って勝ちを逃したレースや、もっと積極的に乗ればよかったと思うことも多いですね」。ここまでのデビュー2年間の騎乗、レースを振り返る。 初騎乗初Vに、昨年1月の名古屋記念(ブンブンマル)では重賞初制覇。そして同年7月にはデビュー100勝に到達。早々に減量騎手も卒業した。順風満帆な騎手スタートを切っているが、叔父の大畑雅は注文をつける。「今の若手は乗れるし、自分たちの時より全然うまい。慧悟もセンス十分。ただおとなしいというか、プロとしての積極性が少し足りないね」とエールを送る。 本人も自覚している。3人きょうだいの真ん中ということもあり、温厚で自己主張はうまくない。「でもそれでは駄目ですね。もっと思い切った騎乗に、迫力あるフォームで追えるように、納得できるレース、騎乗をしたいです!」。6月に20歳を迎える大畑慧の今年のテーマである。元日からファン、関係者にアピールする覚悟だ。 ▼大畑慧悟(おおはた・けいご)2005年6月25日生まれ、愛知県・高浜市出身の19歳。地方競馬騎手学校を経て、23年4月10日デビュー、同日1Rのダイセンストームで初騎乗初勝利。通算1708戦140勝、重賞1勝(数字は12月30日現在)。名古屋・倉地学厩舎所属、叔父は大畑雅章騎手。身長160センチ、体重50キロ、血液型A。好きな騎乗法は追い込み。好物はすし、肉。趣味はたまに行く釣り。騎手服は「胴緑・黒ダイヤモンド、袖黒」。
中日スポーツ