【往年の雰囲気がすごい】ドイツ海軍砲兵部隊が初採用!歴史的クロノグラフの復刻モデル
軍用のストップウオッチとパイロットクロノグラフを中心に発展し、第2次世界大戦時に初めてドイツ軍に採用され確固たる地位を築き上げたドイツ時計ブランド、ハンハルト。本作“タキテレ”はかつてドイツ海軍砲兵部隊が使用していたとされる同名モデルの復刻版だ。 【画像】1940年代のオリジナルモデルと見比べる
ハンハルト パイオニア タキテレ
●戦時中の逸話を受け継ぐ4時位置のレッドプッシャーに注目! 1939年発表の“タキテレ”をデザインベースに、アップデートを施した復刻モデル。特徴的なのは、パイロットたちが間違って時計の針を止めてしまわないようにペイントされたといわれる4時位置の赤いクロノグラフ針のリセットボタン。これには大戦中の女性が、愛する人が無事に戻って来られるよう願いを込めて赤いマニキュアを塗ったという逸話もあり、同ブランドの時計のトレードマークとなっている。 平均速度を計測することができる文字盤中央のタキメーター表示と、距離を計測することができる文字盤外周のテレメーター表示はともに赤いカラーで彩られ、クロノグラフ機能を識別するとともにデザイン面のアクセントにもなっている。
4時位置のボタンと文字盤のタキメーター&テレメーター表示の赤色が個性を放つ。オリジナルよりわずかに小さい40㎜のケース径と15㎜の厚みは非常にバランスが良く、適度な存在感を演出してくれる。軍用時計ファンはもちろん、本格派クロノグラフをお探しの方にもおすすめできる1本だ。
文◎市村信太郎(編集部)/写真◎水橋崇行