【高校野球】遠軽が一番乗りで22年ぶりの4強 最速144キロ右腕・宮沢李佑が9回1失点完投
◆春季北海道高校野球大会 ▽準々決勝 遠軽5―1札幌国際情報(24日・札幌円山) 遠軽が昨秋北海道大会8強の札幌国際情報を下し、準優勝した2002年以来の4強入りを一番乗りで決めた。 先発を託されたのは、背番号「24」の宮沢李佑(りゅう)投手(3年)。公式戦初めてのマウンドで堂々の投球を披露した。1回を三者凡退で片付けると、最速141キロをマークした直球を中心に配球を組み立てて6回まで無失点。7回に3連打で1点を失ったものの、最少失点で抑えて準決勝進出に貢献した。 この日の朝に先発を告げられた。北広島ボーイズ時代に円山球場のマウンドは経験済みだが「緊張しました。まさか自分が投げるとは思っていなかった」。当初は2イニングの予定だったが、“想定外”の快投に阿波克典監督(38)は「3、4回くらいに継投を考えたけど、5回くらいからもう少し彼のピッチングを見たいというベンチも雰囲気だったので預けた」と続投を指示。終わってみれば被安打5、149球で完投勝利を挙げ、指揮官は「こんなに投げられるとは思っていなかった。あの子が投げられることで、さらに投手陣の厚さが増す。非常に良かった」と目を細めていた。 打線は1回戦の稚内大谷戦に続き、2試合連続の2桁安打となる13安打をマーク。1~9番までがフルスイングする“マン振り”打線がこの日も実力を発揮し、初登板の右腕を援護した。
報知新聞社