アヲハタ、ジャム作りで出る材料の残りかすを養豚飼料に 発生量の25%を有効活用
ジャム製造のアヲハタ(広島県竹原市)は、ジャムやマーマレードを作る過程で出る残りかすの一部を、養豚の飼料に利用する取り組みを始めた。本社ジャム工場で発生する量の25%を有効活用できると見込み、愛媛県の農場に送っている。 【動画】アヲハタジャムデッキ(竹原市) 残りかすは、ジャムを詰める機械に送る配管に残ったイチゴやブルーベリーのジャム、オレンジマーマレードなど。見栄えが悪く、生産ラインから取り除いた果実も含まれる。松浦農場(愛媛県上島町)が年約50~60トンを買い取り、飼料に加工して豚に与えている。約1年間の試行を経て5月に本格的に始めた。 アヲハタによると、残りかすは年約200トン発生し、ジャム製造量1万4千トンの約1・5%に当たる。一部を堆肥やバイオマス発電に使ってきたが、費用をかけて処理する産業廃棄物扱いだった。有効活用を模索する中、レモンの搾りかすを養豚飼料に利用している松浦農場に呼びかけた。 アヲハタは2028年までに廃棄物を15年比で70%削減する目標を掲げている。「サステナビリティー(持続可能性)の観点から、今後も新たな活用を検討していく」としている。
中国新聞社