飯野雄貴（下）から３カウントを奪ったMAO

　DDT20日の後楽園大会で、MAO（27）が飯野雄貴（29）を破りユニバーサル王座返り咲きを果たした。 　前ユニバーサル王者のMAOはこの日、第1試合の8人タッグ戦に出場した。大混戦となったが「サウナカミーナ」の好連係もあって最後はMAOが高尾蒼馬を下し「いつでもどこでも挑戦権」を奪取だ。すると飯野が出場した第4試合のタッグ戦終了後、早速これを行使した。9月8日の名古屋国際会議場イベントホール大会で阿部史典とのV11戦直後に飯野に同権利を行使されて王座を奪われており、その意趣返しを敢行した格好だ。 　試合は序盤、連戦の疲れも見せない飯野のパワーに押されてしまう。しかし飯野の直線的な動きをフランケンシュタイナーで切り返すなど応戦。最後は走り込んできた相手にカウンターで強烈な蹴りを叩き込み動きを止める。そこにみちのくドライバー、居合いキックとつないで3カウントを奪った。 　リベンジに成功したMAOは「愛するお姫様を助けに来ちゃったぜ…、なんてな。『いつどこ』で始まった防衛ロードは『いつどこ』で終わるんだ。略奪で始まった恋が略奪で終わるようにな」としてやったり。さらに「ちょっと飯野に分岐した道が俺に戻っただけだ。おれにはまだまだ、ユニバーサルで見たい夢がある」と、再びの長期防衛ロードを誓った。