水際作戦やヤングケアラー…生活保護を受給できない若者の絶望描く「爽子の衝動」特報
「市子」の戸田彬弘が監督を務めた短編映画「爽子の衝動」のメインビジュアルと特報映像が解禁された。 【動画】生活保護申請の“水際作戦”に苦しむ「爽子の衝動」特報はこちら 本作は生活保護の受給を断念させる「水際作戦」や若者が介護を余儀なくされる「ヤングケアラー」をテーマに、絶望的な環境での生活を強いられる女性の姿を描いた物語。四肢麻痺の父と2人暮らしの爽子は、生活保護の申請をしているが、なかなか審査が通らない。福祉サービスも充分でない中、新人訪問介護士・桐谷さとがやってきたことで、事態は一変する。 古澤メイが爽子を演じたほか、父親役に間瀬英正、さと役に小川黎、さとの上司役に黒沢あすか、ケースワーカーの遠藤役に梅田誠弘が扮した。映画は監督の戸田自らが代表取締役を務めるチーズfilmと、脚本家の野島伸司が総合監修を担う俳優養成スクール・ポーラスター東京アカデミーがタッグを組み、今後が期待される俳優を主人公に映画を制作するプロジェクト「B.A.P(Boost Actor Project)」の第1弾となる。 YouTubeで公開された特報には、ケースワーカーに父が障害を持っていることを告げる爽子の姿や、彼女を「生活保護って誰でも受けられるわけじゃないのね」と冷たくあしらうセリフを収録。爽子が1点を見つめる表情を捉えたビジュアルには「父とふたり、どこへも行けない──」というコピーが添えられた。 「爽子の衝動」は2025年の劇場公開を予定。なお、東京・K's cinemaで開催中の映画祭「MOOSIC LAB 2025 (YASSA MOSSA)」で、12月16日と23日にプレミア上映される。 (c)「爽子の衝動」製作委員会