なぜホンダ ドリームCB400フォアは今、人気なのか? 絶版旧車ブームの牽引役とも言える人気モデルに迫る
1970年~80年代に発売された国産旧車が、“絶版車”と呼ばれ人気だ。当時憧れていた世代はもちろんのこと、今どきのヤングライダーたちも“カッコいい!” と、注目する絶版旧車の魅力を、ダンス&ヴォーカルグループlol(エルオーエル)メンバーの佐藤友祐と元バイク雑誌編集長・カワニシが語り合う。次は絶版旧車ブームの牽引役とも言える人気モデル、ホンダ「ドリームCB400フォア」に試乗! 【写真を見る】極上のドリームCB400フォアを隅々まで公開(14枚)
カフェレーサー・スタイルが人気だった“ヨンフォア”
河西啓介(以下、カワニシ):佐藤友祐さんと70~80年代絶版旧車の魅力を探るというこの企画、最初に乗ったカワサキSS350「マッハⅡ」に続く2台目は、ホンダドリームCB400FOUR、通称“ヨンフォア”と呼ばれるモデルです。 佐藤友祐(以下、佐藤):うわ、嬉しい! ヨンフォア、カッコいいですよね。僕の愛車はホンダ「GB350」なので“ホンダ車のご先祖”という感じで興味津々です。 カワニシ:友祐さんのインスタで拝見したけど、GB350はカフェレーサー風にカスタムしていますね。全体を黒で統一して、ヘッドライトにカウルを付けて、カッコよく決まっていました。じつはヨンフォアは、カフェレーサー・スタイルをいちはやく取り入れたバイクでもあったんです。 佐藤:確かに、最近人気のネオレトロなモデルって、この頃のバイクをイメージしていますね。このデザインのまま、新車で販売してほしいぐらい。 カワニシ:ヨンフォアが発売されたのは74年。ちょうど50年前です。この頃はまだ、スポーツバイクは2ストロークが主流。しかし4ストロークにこだわっていたホンダは、400ccクラスに「4スト、4気筒」のヨンフォアを投入したんです。4into1の集合マフラー、セミフラットタイプのハンドル、バックステップなどを備え、トランスミッションも当時としては珍しかった6速ギアを採用していました。 佐藤:400ccで4気筒、集合管が付いているなんて、今の時代から考えるとめちゃくちゃ贅沢! 僕のGB350は単気筒ですから(笑)。 カワニシ:ヨンフォアは漫画『特攻の拓(ぶっこみのたく)』(講談社)に登場したり、小説の中で描かれたりと、絶版旧車の中でも人気の高いレジェンドですよね。そういえば友祐さんの事務所の松浦会長(lolが所属するエイベックスの松浦勝人)も所有しているとか。 佐藤:そうなんですか! いつか、僕に譲ってくれないかなぁ……。