サイバー、絞られた「ポスト藤田」候補たちの実力 後継者の選定作業がいよいよヤマ場に
また、カリスマ創業者を抱える企業体質上、「みんな社長になることすら考えていなかった」(藤田氏)社内において、「石田専務は以前から上を強く意識してきた」(元幹部A)希有な存在とされる。これらの要素をもってして、山内・飯塚両専務をも“まくる”可能性があるというわけだ。 16人を対象とした、後継者育成プログラムの座学的な研修はこの3月で終了した。目下、後継者候補を数人に絞り込み、実務を通した能力開発のフェーズへと移っている。
ポスト藤田時代のサイバーエージェントは、待ち構える茨道を突破することができるか。藤田氏の30年弱におよぶ社長人生の総仕上げとなる「引き継ぎ可能な体制構築」が、正念場を迎えている。
森田 宗一郎 :東洋経済 記者