ティー打撃をする日本ハム清宮（右）（撮影・永野高輔）

　日本ハム清宮幸太郎内野手（25）が、7日の今季レギュラーシーズン最終楽天戦（楽天モバイルパーク）で、自身初の3戦連発と打率3割締めを狙う。打率は2割9分9厘で、最後に2打数1安打もしくは3打数以上でも複数安打を記録すれば、規定打席には達しないものの自身初の打率3割をマークする。最後もしっかりと結果を残し、CSでの大爆発につなげる。 【一覧】清宮幸太郎の今季打撃成績 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　最後までフルスロットルでバットを振る。清宮はこの日、仙台市内での全体練習に参加。レギュラーシーズン最終戦に向け「明日でひと区切りつく。しっかり出し切りたい。（本塁打を）打てればいい」。秘めた思いを短い言葉に詰めた。 　新庄監督は3日ロッテ戦の14号を放ったあと「（CSに）取っとけって」と冗談交じりで、ポストシーズンへの“充電”をほのめかしたが、清宮はその言葉の真の意味を理解している。シーズンを通して“愛あるイジり”を受けてきた愛弟子は「打って終わる」と、強い口調で話した。 　清宮にとっては、ただの消化試合ではない。規定打席には届いていないものの、最終戦で2打数1安打もしくは3打数以上で複数安打を放てば、7年目で初めて打率3割台でフィニッシュできる。「もちろん分かっています。いい終わり方ができれば1番いいかなと思います」。好調を持続して、CSへの助走にする。 　今季は1月29日、キャンプ地の名護で先乗り自主トレ中に、左足を負傷し開幕に間に合わなかった。新庄監督からは「テンションも下がるだろうし、置いていくしかない。それは他の選手たちはラッキー。ポジションが空いたってね」と、突き放されたが、はい上がってきた。あの悔しさがあって今がある。ポストシーズン“開幕”へ、打率3割をひっさげ、チームを引っ張っていく。【永野高輔】