鈴木宗男参院議員 北方領土墓参めぐる「ビザなし渡航」協定“破棄”とロシア側から説明
ロシアを訪問中の鈴木宗男参議院議員は30日、北方領土への元島民の墓参りに関する枠組みをめぐり、ロシア側から「ビザなし渡航」に合意した協定はすでに破棄されたとする説明を受けたと明らかにしました。 鈴木宗男議員は30日、モスクワでロシア外務省のガルージン次官らと面会し、北方領土への元島民の墓参りの再開などを要請しました。その際、ロシア側から、おととし9月の時点で、「『ビザなし渡航』について合意した協定は破棄された」との説明があったということです。 ロシア側はこれまで、こうした見解を示しておらず、ロシア外務省は去年1月、NNNの質問に対し「墓参りをめぐる協定が有効であることは、これまでにも確認している」とコメントしていました。 また、北方領土の歯舞群島の一部である貝殻島をめぐっては、ロシア側が今月、灯台の修理のため、日本漁船の周辺でのコンブ漁の停止を決めていましたが、修理が来月3日に終わる予定だと説明を受けたということです。 鈴木議員は「修理が終わり、安全状況が確認されれば、コンブ漁は再開されるだろう」との見通しを示しました。