パリ・パラ金メダルの3人に県民栄誉賞 島川、乗松(車いすラグビー) 田中(車いすテニス女子ダブルス)
熊本県は10日、パリ・パラリンピックで金メダルを獲得した車いすラグビーの島川慎一選手(49)と乗松聖矢選手(34)、車いすテニス女子ダブルスの田中愛美選手(28)に県民栄誉賞を贈った。 6大会連続出場の島川選手(長洲町出身)は悲願の優勝を果たし、「『努力は裏切らない』という言葉が身に染みた大会だった」と振り返った。 乗松選手(荒尾市出身)は「名誉ある賞をいただけてうれしい。今後も賞の名に恥じぬよう、県民に誇りに思ってもらえるような存在でありたい」と喜びを語った。 田中選手(菊陽町出身)は「熊本でもパブリックビューイングで応援してもらい、金メダルを獲得できた」と感謝の言葉を述べた。 贈呈式で、木村敬知事は3選手に表彰状と記念品を手渡した。「障害のある人も、ない人も共に前向きに暮らせる社会の実現につながる活躍だった」とたたえた。 県民栄誉賞はこれまで1984年のロサンゼルス五輪で金メダルを獲得した柔道の山下泰裕氏ら11例(12人)が受賞している。パラリンピック出場選手が受賞するのは初めて。(野村拓生)