香水や人形と添い寝…三國万里子さんの入眠のための儀式。
一日を締めくくる夜時間。心身を癒やすためにどんなことをしているのか。
緊張と不安をほぐす入眠のための儀式を。
「寝るときって無防備になるじゃないですか。昼間は考えなかったようなことが入り込んで不安になることがあるので、安心して眠りにつくための儀式が年々増えてきました」と語るのは、ニットデザイナーの三國万里子さん。本を読んで気持ちをほぐし、童心に返って仲良しのような存在の人形と添い寝。昼間はつけない香水をつけて、朝の残り香も楽しんでいる。 「眠りの世界に行くのが心もとない夜もすぐに寝つけますし、夢の中まで心地よく導いてもらえる感じがします」
文字を追うことで眠りに誘われる。
幼少時から寝る前に本を読んできた三國さん。「能動的に意味を探らなければならないため、脳が疲れてすぐに眠くなる効果が。アートブックを眺めることも」
人形と一緒に寝て、安心感を得る。
少しずつ買い集めたロシアの人形作家、サシャ・ルネヴァの作品。8、9体ある中から1、2体を選び、毎晩手をつないで寝る。「隣にいてくれるとほっとします」。服は三國さんのお手製。
文・長谷川未緒
『クロワッサン』1123号より
クロワッサン