「選んだのは子犬ではなく、今にも死んでしまいそうな子」産めなくなった元繁殖犬を家族に 初めてのお散歩、ドッグラン…与える者の幸せを感じた
やっと幸せをつかめたが…1年で虹の橋を渡った
そんな幸せをやっとつかめ少し元気を取り戻してきたネネちゃんでしたが、飼い主さんのおうちに来てから1年で虹の橋を渡ったそうです。 「今振り返ってネネちゃんにとって一番うれしかったことはと考えると、当時いた保護猫4匹たちの生活だったのではないかと思います。普段、猫たちは新しい動物が来ると威嚇するのですが、ネネちゃんはなぜか受け入れられておりました。その中でも、一番若い雄猫のネオくんが大好きでした。ネオくんの近くにいつもいました。そして、ネオくんもネネちゃんの近くにいてくれました」 最後に飼い主さんは元繁殖犬ネネちゃんのエピソードを通じて、こう訴えます。 「シェルターでは、役目を終えた繁殖犬や遺棄された猫など行き場を失くした子たちが次から次へと運ばれてきました。全ては人間のエゴであって、この負のリサイクルを止めるためには、一人一人が考え立ち止まることが必要なのだと考えます。ペットショップへやってくる人も、動物が好きなはずです。その方々も、ネネちゃんを通じて少しだけ現実を見ていただき、何が必要なのかを『考える』きっかけになれば、ネネちゃんの存在も決して無駄ではなかったのかなと考えます。この現実を多く方々に伝え、小さな声を大きな力に変えることができたらうれしく思います」
「我が家も保護犬です。少しでも不幸な犬猫ちゃんが減りますように」
ネネちゃんに関する投稿には6万超のいいねが付いたほか、さまざまな意見や感想のコメントが寄せられています。 「泣けてしまった。我が家も保護犬です。少しでも不幸な犬猫ちゃんが減りますように。日本のペット産業が変わっていきますように」 「我が家のミニチュアダックス2匹も繁殖引退犬で保護犬カフェで出会い、我が家にお迎えしました。『与える幸せ』も、信頼の眼差しも、朝5時前からの目覚まし声も、我が家にたくさんの幸せを与えてくれています」 「いつか繁殖に使われる動物が居なくなりますように そのためには、まずは私たちがショップなどで買わないことから始まります!」 「人間だけじゃなく、犬もみんな幸せになる権利がある。短い間でも幸せを与えてくれてありがとうございました」 「我が家も繁殖引退犬を飼っていました。知り合いのブリーダーさんから歳で産めないからもう捨てると聞いて8歳くらいのパピヨンを引き取りました」 ◇ ◇ レイくんは保護犬のネネちゃんが虹の橋を渡った後、お迎えしたワンちゃんです。「今まで小型犬、猫などは飼っていたのですが、『一度は大型犬を飼ってみたい』と考え、ブリーダーさんへ足を運び、生まれる前からレイの親を見せていただきました」という飼い主さん。さらにお迎えしてからインスタを始める中で「アニマルプロ様よりオーディションのお声がけをいただき所属しました。ミュージックビデオや企業のプロモーション、番組企画などに参加させていただいております。櫻坂46のミュージックビデオ撮影の時は、主役の女の子は少し犬が苦手だったようで、大変でした」と話してくれました。 (まいどなニュース特約・渡辺 晴子)
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