10月27日に迫る衆院選!「投票したい人がいない」「選挙カーがうるさい」との声も…名前を連呼せざるを得ない理由とは?
選挙カーの騒音問題
投票したくない党・候補者を選ぶ材料としては、実績や掲げる政策などが考えられますが、その一方で「選挙カーがうるさい」という理由を挙げる人もいるかもしれません。 ルールでは朝8時から夜8時までと決められているものの、特に終わり間際の夜7時台は「特にうるさい」と感じる人も多いでしょう。 この問題については、1983年(昭和58年)、公職選挙法改正に関する調査特別委員会に全国市区選挙管理委員会連合会が出席し、「連呼行為は生活リズムを乱して騒音と受け取られるようになり、苦情が多くなっている」と報告しています。 これに対して、首相になる前だった小泉純一郎氏は「例えば『小泉純一郎であります』と言って回っても、有権者が票を入れてくれるとは夢にも思っていない。 しかし、連呼しないと『選挙運動をやっているのかわからない』『楽々当選すると思っているんじゃないのか』と苦情が来てしまうため、言わざるを得ない部分もある」と返答しています。
名前を連呼せざるを得ない理由
駅や繁華街では候補者が名前のアピールとともに政策を演説している一方で、選挙カーとなると名前を連呼するだけ、というイメージを持つ人は多いでしょう。 実は、法的にそうせざるを得ない事情があるのです。 公職選挙法では、選挙カーを使った選挙運動においては、政策などを訴えられるのは停車時だけで、走らせている最中は連呼行為しか認めていません。 また名前の連呼には投票を促すような効果もあるようですが、最近のトレンドとして「ただ名前を言う以外の選挙戦もあるのではないか」と、新たな方法を模索しているとのことです。 (岡本)