阪神ドラ1・伊原 プロ生活25年の同郷・DeNA三浦監督見習う! 出身地の橿原市にプロ入り報告&母校サプライズ訪問
阪神ドラフト1位の伊原陵人投手(24)=NTT西日本=が19日、出身地の奈良県橿原市の万葉ホールを訪れ、亀田忠彦市長(52)ら市の関係者にプロ入りを報告。その後、母校・八木中にサプライズで訪れ、中学時代の野球部の監督でもある河内剛校長(58)からエールを受けた。同市出身のDeNA・三浦大輔監督(50)の現役時代のように息の長い選手となることを誓った。 母校の八木中で河内校長から「阪神ドラフト1位の伊原選手です」と紹介を受けると、体育館内は大きくどよめいた。伊原がサプライズ登場すると盛大な拍手に包まれた。大きな反響に「めちゃめちゃ緊張した。あんな歓声をもらえると思ってなくて、うれしい」と優しくはにかんだ。 「何度も(野球を)辞めようと思ったこともあったんですけど、それでも一生懸命続けるってことがとにかく大事です」と後輩ら約760人を前に継続の大切さを語った。小学1年から始めた野球を一度離れたのは中学時代。柔道部に入部したが、1年の冬には長かった髪を丸刈りにして野球部の門をたたいた。 その時、監督だった河内校長から「一生、野球辞めんなよ」と入部を認められ、以降は野球一筋に歩んできた。そんな姿を見ていた河内校長は「まずはやっぱりケガなく息の長い選手になってほしい。そして、誰からも応援される、愛される選手になってほしい」とエールを送り、伊原も二つの思いを受け止めた。 「それはもう僕も長く野球やりたい。でも長くやるためとかじゃなくて、もう毎年勝負なんで。1年勝負で1日勝負」と日々の積み重ねを重要視する。同郷の大先輩、DeNA・三浦監督は91年度のドラフト6位で横浜大洋に入団し、コツコツとキャリアを重ね、25年間の現役生活を送った。ドラ1左腕は「(長くやる)秘けつを聞ければ」と初対面も熱望した。 並々ならぬ覚悟で臨むプロの世界。「1年目でダメだったらクビになると思っている」。即戦力の自覚を持ち、「年齢的にもそこは大事」と目の光を強めた。もうすでに勝負は始まっている。大きな期待を力に変えてルーキーイヤーに臨む。