男性育休3割に増加も「給料」「人員」に課題山積…小室淑恵氏「3割の学生は半年以上の育休を希望」「企業は“抜けても回る職場作り”を」
今回の意識調査によると、就職活動においても男性の育休取得が重視される傾向にあり「男性の育休取得実績がない企業に行きたくない」という声も多くなってきているという。 この点についてノンフィクションライターの石戸諭氏は「育休取得率が0、あるいは低い職場に対して『ブラック企業なのでは?』と疑うのは当然だ。これが現在の価値観であるため、取得率が低い企業も『今は低いが今後は希望通りちゃんと取らせます』などとアピールする姿勢が問われてくるだろう」と指摘した。 さらに石戸氏は「育児に限らず、カバーできる仕事環境を整える必要がある」と強調した。 「育児に限らず、『誰かのために休まなきゃいけない局面』は誰にでも生じ得る。それは、パートナーの体調不良かもしれないし、介護かもしれない。自分だってケガや病気をして誰かに休みをとってもらうことが必要になるかもしれない。そんなアクシデントが生じた際に『どうぞ休んでください。みんなでカバーしますから』という環境を用意するのは経営者の責任だ。育休の話をきっかけに意識改革が広がればいい」 小室社長も“頭数が多い職場”のメリットについて「育児や介護、子供の不登校の対応、発達障害がある方など『今日は短い時間しか働けない』という場合もある。色々なことを抱えた方たちが『誰かが急に休むのは想定済みの職場なんだ』という中で助け合うことができ、『子持ち様』議論も解決してくるのでは」と指摘している。 (『ABEMAヒルズ』より)