Wii Uが発売された日。初代『スプラトゥーン』を生み日本のシューターゲームの間口を広げたWiiの後継機。液晶画面付きのコントローラーもインパクト大【今日は何の日?】
※本記事は、2023年12月8日にアップした記事を再編集したものです。 GamePadだけでも遊べるアイデアが画期的 【記事の画像(5枚)を見る】 いまから12年前の2012年(平成24年)12月8日は、Wii Uが発売された日。 Wii Uは、任天堂から発売された据え置き型ゲーム機。名前からわかるようにWiiの後継機で、現在主流となっているNintendo Switchのひとつ前の世代となるマシンだ。同世代のライバル機はプレイステーション4やXbox Oneなどとなっている。 初代『スプラトゥーン』のプラットフォームであり、その快進撃はゲームファンならほとんどの人が知るところだろう。日本におけるオンライン対戦シューターに新風を吹き込んだ功績は計り知れないものがあるんじゃないかな。 本機が発売されたのは、ちょうど日本ではアナログ放送が終わりテレビがデジタルに完全移行した後のこと。Wii U本体にはついにHDMI端子が搭載され、任天堂ハードとしては初めてHD映像に対応した。前世代のWiiはアナログ映像出力のみだったので、映像にこだわる人にとってはうれしかったはずだ。 縦置きが標準だったWiiとは異なって本機では横置きが標準スタイル。とは言え、縦置きにも対応していて専用スタンドも発売されていたため、Wiiに続いて縦置きを貫いていた人も多いだろう。角が取れ丸みを帯びた本体は案外コンパクトでもあったので、筆者などはラックの隙間に滑り込ませて使用していた記憶がある。 Wii用ソフトとの互換性があるため、すでに所持しているタイトルをそのまま遊べたのがありがたかった。もちろん、Wiiリモコンやセンサーバーを始めとする周辺機器もバッチリ使用可能。シンクロボタンが本体前面の目立つ場所に配置されているので、シンクロさせる必要がある際も楽ちんだった。 Wii Uでもっとも象徴的なのは、やはり“Wii U GamePad”の存在だろう。これは液晶ディスプレイを搭載した本機独自のコントローラーのことで、見た目的にもインパクトがすさまじかった。かなり大き目なサイズ感もそうだが、コントローラーに映像が映し出されるところが昔思い描いた未来のハイテク機器っぽくてよかった。というか実際ハイテク機器で、画面はタッチパネルだったし、おまけにカメラや各種モーションセンサー、NFCリーダーまで搭載しているのがすごい。 おもしろかったのはテレビ画面とGamePadの画面、それぞれに映し出される別の映像を見ながらゲームをプレイできたこと。感覚的にはニンテンドー3DSなどの2画面と似たようなものがあったかもしれない。『スプラトゥーン』を例に挙げれば、テレビ画面には通常のプレイ画面が、GamePadにはマップ画面が映し出されていたので、プレイ画面がマップで遮られることなく快適に遊べたというわけだ。 ソフトの中にはGamePadの画面だけで遊べてしまうものもあったので、場合によってはテレビ画面を占有せずに済むところに助けられたプレイヤーがいるかもしれない。Nintendo Switchみたいに好きな場所で好きな姿勢でゲームを楽しめたのは、当時としてはかなり画期的だったんじゃないだろうか。 amiibo(アミーボ)の登場もWii Uの時代で、『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』と同時に発売された。ゲームとフィギュアの連動はなかなかに新鮮な仕掛けだったし、Nintendo Switchでも健在。何体もフィギュアを持っている人は大勢いるんじゃなかろうか。 Wii Uのローンチタイトルは『New スーパーマリオブラザーズ U』や『モンスターハンター3G HD Ver.』、『無双OROCHI2 Hyper』など11タイトル。前述の『スプラトゥーン』や『大乱闘スマッシュブラザーズ for Wii U』を始め、『ベヨネッタ2』、『ゼノブレイドクロス』、『ゼルダ無双』、『マリオカート8』、『スーパーマリオメーカー』、『スターフォックス ゼロ』、『スーパーマリオ3Dワールド』、『ピクミン3』など、名作は枚挙に暇がないほどだ。大旋風を巻き起こした『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』だって、Wii Uでも発売されている。 『スプラトゥーン』 『スーパーマリオメーカー』