【ラジオNIKKEI賞・調教採点】〝格より調子〟の格言通り!? あるぞ!絶好調馬の一騎打ち
[GⅢラジオNIKKEI賞=2024年6月30日(日曜)3歳、福島競馬場・芝1800メートル] 【ラジオNIKKEI賞】調教タイム一覧 舘林(美浦南)東京後半から番組も気候も夏モードだったが、今週からは正真正銘の夏競馬。ところが、福島1発目の重賞は難解極まりない3歳限定のハンデ戦だ。 山河(美浦南)別定戦のころは〝残念ダービー〟の異名通りに前走・ダービー敗戦組がよく馬券に絡んだんですけどね。ダイナコスモス、ヤシマソブリン、エアガッツ、トラストファイヤーなんかは経験値の違いを見せつけてくれました。ただ、2006年にハンデ戦になってからはビッグネームの参戦そのものがレアケースです。 舘林 そんなレースだからこそ〝格より調子〟の格言を思い出せ。今年は、ガチで絶好調の2頭による一騎打ちが濃厚だ。 山河 まずはショーマンフリートですか。今週は輸送も控えているし、サッと流した程度のようですが…。 舘林 圧巻だったのは先週だ。ソールオリエンスにいったんは置かれそうになりながら、盛り返してゴールでは逆に前に出ようかという勢い。もともとデビュー前から素質の一端を稽古で見せていたが、体を大きく使えているようにここにきて本来の姿を取り戻したようだ。復調途上の前走(1勝クラス平場)でも快勝だから、明らかに調子が上向きのここは重賞ゲットの好機だな。 山河 ただ、ウインマクシマムも負けてはいない? 舘林 そうなんだよ。こっちも当週はしまい重点の内容とはいえ楽々とラスト1ハロン11・1秒をマーク。中間に至っては10秒台を連発だからな。体に芯が入ったことで以前に比べてフットワークが柔軟かつ大きくなってきたのは好材料。正直、甲乙つけ難いよ。 山河 ということは同じA評価でもセットアップとは多少、差があるということですね。 舘林 速い時計こそ少ないが時間をかけてしっかりと立て直してきた効果は動きから見て取れる。太め感もないし、この馬の力を出し切れるデキに仕上がっているぞ。シリウスコルトも仕上がりに不安はないが、大きいところを狙うには気性面でひと皮むけてほしいな。 松浪(栗東トラック)こっちから福島は長旅なので水曜追いはいずれも微調整程度。特に言うこともないけど、しっかりとした脚取りだったミナデオロが好感触かな。調教は目立たないタイプのジュンゴールドもきっちり仕上がっているよ。 清水(栗東坂路)坂路組も今週は控えめの内容ですね。それでもラスト12・2秒とシャープな伸びが目立ったオフトレイルは好調キープで間違いないですね。中間はしっかりウッドで乗り込んできたサトノシュトラーセも仕上がりは上々です。
東スポ競馬編集部