夢膨らむ野球拠点 練習施設オープン 菊池雄星投手が始球式 岩手・花巻
花巻東高校出身で米大リーグ・アストロズからフリーエージェント(FA)となった菊池雄星投手(33)がプロデュースした野球の屋内練習施設「King of the Hill(キング・オブ・ザ・ヒル)」が、花巻市南新田地内に完成した。17日に現地でオープニングセレモニーが行われ、関係者らが岩手の野球を盛り上げる新たな拠点の誕生を喜び合った。 最新設備でフォームを分析できるバッティングスペース セレモニーには市や同校、施工した伊藤組などの関係者、市民ら約100人が出席。菊池投手と施設を運営する合同会社K.O.Hの久野和禎代表、上田東一市長、同校の小田島順造校長、伊藤組の伊藤智仁代表取締役らが完成を祝ってテープカットを行った。 ブルペンでは菊池投手による始球式が行われ、小学校から高校までバッテリーを組んだ千葉祐輔さんが捕手を務め、ストライクが決まると出席者から大きな拍手が送られた。 12月2日には未就学児から中学生までを対象にした野球スクールが開講する予定。菊池投手は「岩手に恩返しができる施設の建設はずっと考えていたことで、協力してくれた方々に感謝している。プロ野球選手やメジャーリーガーはもちろん、野球以外のさまざまな分野でも活躍できるリーダーが生まれるような施設にしたい」と期待感を示した。